小さめなメッセンジャータイプのショルダーバッグです。

革や染色技法などの様々な要素をミックスさせたシンプルだけど少し変わった鞄。

蓋部分の艶のある質感とは対照的に胴の部分は手揉みで皺を寄せる技法を使い蜜ろうで仕上げることによってマットな雰囲気に、マチやストラップ、バックポケットなどの茶色の部分は染料の水分量を時間差でコントロールし濃淡をつけることで花梨の瘤材のように複雑に絡み合ったかのような模様をつけました。

そんな複雑に、けれどシンプルなメッセージを届けるマニアックな人に届けばいいなあと思い名付けた鞄です。

開くときの金具の開け方はでっぱり部分を引っ張るだけです。

閉じるときはカチッと音が鳴るまで押し込めばロックがかかる仕様です。

・使用皮革

フラップ：昭南皮革(国内)本ヌメ(植物性タンニン鞣し、成牛、fedz.手染め)

胴：タンナリーMASURE社(ベルギー)タンニンステアベンズ(成牛、素上げヌメ、fedz.手染め手揉みシュリンク蜜蝋仕上げ)

他：昭南皮革(国内)多脂ベンズ(植物性タンニン鞣し、成牛、オイルドレザー、fedz.手染め)

・その他金具など

ストラップ繋ぎ金具：合金製黒ニッケル鍍金

他金具：真鍮製